皆、ごちそうを食べて、たくさん飲んで、祝宴ムードも盛り上がってきた頃、ヴァイオリンの美しい音色が聞こえてきた。

あぁ、ついに来てしまった・・・ダンスの時間が!

自分に気合いを入れるようにゴクンと唾を飲み込んだとき、ライオネル王が、隣にいる私の方へ手を差し伸べた。

「ジョセフィーヌ王妃」
「・・・ライオネル王」

私なりに「余裕あります」という笑みを浮かべて(でも実際の私の顔は引きつっていたはず)、ライオネル王の手を取ると、緊張し過ぎて力の入らない体を踏ん張らせて、どうにか立ち上がった。