翌朝、心地いい重みに薄っすらと目を開けると斜め上から私を見つめる彼と目が合った。


その目がとても優しくて恋人たちのとても穏やかで幸せな朝の一幕に見える。


たしかに、その通りで間違いはないけど…私はやっぱり今が幸せすぎて泣きそうだった。


「…おはよう。」


かけられる声も、とても優しい。


「…おは…よう」


起き抜けに出した私の声は微かに震えていた。


冷たくされるのは嫌だけど、幸せすぎて辛いなんてワガママだと自分でも分かってる。


「嫌な夢でも見た?」


彼の言葉にどきっとした。


心の中を読まれたのかと思った。


「悲しそうな顔してる…。」

「大丈夫…ちょっと夢見が悪かっただけだから…。」


そう誤魔化すしかなかった。