全ては私の思い込みだった…。


恵里の言っていた言葉は本当にその通りだった。


他人の言葉ばかりを信じて…彼が私にくれた数々の言葉を一つも信じていなかった。


いつか来る終わりに、いつもビクついて本気で向き合っていなかったのは私の方だった。


心が繋がっていなかったのは…私が彼を信じていなかったからだ。


私がちゃんと彼を見ようとしていなかったからだ。


もう一度、彼は私の間違いを許して受け入れてくれるだろうか…?


歩きながら、そんな事を考えていたらいつの間にかまた彼のマンションの前まで来ていた。


彼の部屋がある辺りを見上げたけど、高すぎて真下からはほとんど見えなかった。


そのとき、私のスマホに着信が入った。


「もしもし…」