「その上、イケメンなら言うことなしだよね!」

「ハハ…まぁ、ね。」


別にイケメンなんて、興味はなかったけどそこは陽奈に合わせて適当に流しておいた。


常務の秘書をしているのは、私たちの2つ先輩にあたる江良先輩。


今朝は江良先輩の使用している沿線で人身事故が起き車中で足止めを食らっている江良先輩の代わりに常務のスケジュールを私が常務に伝えていたのだ。


常務は、いわゆるセクハラ親父と言われる部類に属している。


今朝も人の体を舐め回すように上から下へと視線を向けられ不快感極まりなかった。


男性のああいった類の視線だけは、絶対に慣れるものではない。


常務の秘書にだけはなりたくない…というのが秘書課女子全員に一致する意見。


だから、数いる重役の中でも常務の秘書だけは男性が秘書をしている。


ま、本当のところは其れが理由で必然的にそうなったのか偶然そうなったのかは分からないけど。