取り戻したい・・愛
5 それぞれの思い

✫✫春仁


会合も終わり、各々が
帰宅に着こうとしたとき

気配と殺気が、俺に警告して
とっさに動いた。

東→一帯を任せている
神頭(こうず)・・・
奴のとこは、ひと月前に
子供が生れたばかりだ。

俺が、神頭の前に出たときに
発砲した・・・・
俺が、倒れるときに
そのやからは、組員達に
取り押さえられていた。
馬鹿な野郎だ。

俺も、史華を・・海愛を・・
護りたかった。

回りが、騒いでいたが
そのまま、真っ黒になった。

次に目が覚めた時、
病室で蓮と目があった。
ホッとしたような顔をしやがった。

ふん、心配かけたみたいだ。

蓮は、陽翔と組事務所に
俺が、目を覚ました
と、連絡いれていた。



しばらくして、蓮の携帯がなった。
どうやら、旭からのようで
「頭、陽翔さんが見えるそうです。」
「ああ。」
と、答えると
・・・・ドアを叩く音が

蓮が、返事をすると
陽翔が、入ってきた。
心配かけてしまったようだ。

陽翔から
「あってほしい女がいる」
と、言ってきた。

こいつを養子にして
こんなことは、一度もなかったが
本気になった女ができたか
と、思っていると

旭が入ってきた。
旭が少し横にずれると・・・・

‥‥ふみ‥‥‥か?


まるで、あの頃の史華が
立っているようだった。
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