零度の華 Ⅰ


あたしの目は闇を映す

あたしの髪は全ての色を引き立てる

そんなあたしの姿を知る者は数えられる程度でしかない




世界が、人々が、あたしを欲し、あたしを嫌う


この世界に興味なんてない


矛盾で固め、そのくせ秩序によって縛られる



正義を振りかざすわりに嘘で自分を守る




何が真実で何が偽りかなんて誰も分からない


でも、こんな世界でも楽しいことは沢山ある



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