御曹司と幼馴染の彼女ー天然娘がオチるまでー

「えぇぇぇ!?そういうもん?だってずっと昔から一緒に出掛けたりしてたからそれがデートしてるとか意識した事ないよ?!!」


まぁ、麻里花にハッキリ言わなかったからそうなるよな。


そして毎度誘っても断られないし、行きたいところに連れてってるから文句も無いし一緒に居るのに慣れすぎて違和感無いんだよな。


「そんな事だと思ってたよ、麻里花は。でも周りから見た俺達の関係は恋人同士ってこと。俺もそう接してきたし。気づいてないのは麻里花だけだよ?」

にっこり教えてやると


「ふぇぇ、そうなの?そういうものなの?」


「そういうものよ、本当に高校時代からこれだもんね。私はてっきり大学卒業したらそのまま永久就職するもんだと思ってたのに就職活動しててびっくりしたのよ?」

そう言うのは金山さん


「周りはそう思ってたけど麻里花が自覚してなかったからね。社会に出るのも経験かと思って就職活動は見守ってたよ。」

そう言ってやると


「ホントに私だけが自覚してなかったの?」

「麻里花の親に家の親もみんな俺と麻里花が結婚するものと思ってるよ。金山さんにしてもそうだったんだから。」


悩んでるな。
これでいいのか。

麻里花は天然ではあるが頭は悪くないからな。
< 18 / 60 >

この作品をシェア

pagetop