合わなくても一緒にいられるんです‹続›
合わなくても幸せなんです。




なにを……



「あのあと…志桜里がこの公園で別れをいった時までは澤田が好きだった。」



っ…
握られた手を離そうとしたけど、力を加えられ離せなかった…。


「好きだと思ってた。……
でも…、毎日俺の横でアニメの話をしてるのを、楽しそうに聞いてくれる志桜里が好きなんだってわかった」



え……


「わたしは、アニメの話なんて、できませんよ……?」
「趣味が合うから好き、って言うのは違うんだってわかった。澤田が他の奴と話しててもなんとも思わねーもん」

「……」

「でも、志桜里が他の奴と話してるとムカつく。趣味が違っても志桜里の話を聞くのも志桜里に話をするのもは好き。」




っ……
千夏くんがわたしを好き……?
ほんとうに……?
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