村に、町に、都市に、ある噂が流れた


『南の村が滅んだらしい』

『滅んだ?一人残らずかい?
こりゃ恐ろしい。疫病かいな?』

『いんや、それが山賊だかに襲われたみたいなんだ。村中血まみれだったとよ。』

『ほんとかい?そりゃほんとに嫌な話だねー。
あたしらも用心しなきゃだねー。』


噂は流れ、伝い、そして、消えていった。




ーーー8年後

旅人がいた。奇妙な二人組だった。

人々はまた噂した。


『見たかい?今の二人。』

『あー、見たさ。あの不気味な黒髪。
黒は悪魔の色さ。関わらんのが身のため。』

『だけど隣はべっぴんだ。』

『あーそっだった。
あれ、あの二人はどこ行ったんだ?』


旅人は出会った。奇妙なサーカスに。


ようやく、物語は始まりを迎える。


「ようこそ、新たな仲間よ。」


さぁさぁ、ショーの開幕だ。