副社長には内緒!〜 Secret Love 〜

加減は難しい!

約束の土曜日、莉乃は前と同じように駅前にいた。


「莉乃、お待たせ」
笑顔でやってきた香織に、莉乃も微笑んだ。

「おはよ」


そこへ、前と同じように弘樹のベンツが近づいてきて、ふたりは顔を見合わせた。
「さあ、行こっか」
香織の言葉に莉乃も頷いた。


「香織、おはよう。助手席乗って」
「うん」
弘樹の声に香織も微笑んで頷くと、開けられたドアから車に乗り込んだ。



「莉乃、おはよう。荷物貸して」
誠はそう言うと、莉乃の荷物を莉乃を車へと促した。
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