カズキ、10年愛〜不良のあなたに恋をして〜前編
「ねぇ…舞?ぼーっとして大丈夫?」

「…え?」


小声で心配そうに、フミが鉛筆で右隣の席からつっついてきた。

「あ~…うん;後で…話すよ。」


そう言ったものの正直気が重かった…。


私、宮坂 舞は今年春、中学3年生になりました。

3年生になって、クラスがえも行われ、ラッキーな事に、フミと、ユキとは、再び同じクラス♪


レイコは4クラスあるなかでのC組で私のクラスのB組とは離れていった。

ユキの彼氏平田は、A組でまたもや隣!


離れた事に少々ボヤキ気味ではあったものの、そんな事は気にもしない様子でラブラブぶりを発揮していた。


フミはフミで隣の中学の彼氏と待ち合わせをしていつも、帰り道を楽しんでいるようだった。


私と言えば…シュンさんの家で会った日以来、何にもカズキからは連絡が来ない始末…


シュンさんの家から帰って、私から最初の2、3日は連絡が取れたんだけど、4日には携帯が通じない状態になっていた。


携帯が通じないのは、カズキの携帯ではよくある事でそのうち、また通じるだろうと…
軽く考えていた。




でも、今回ばかりは、2ヶ月も通じない。


私は心配でたまらなかった…








しかし…私の心配はカズキの他にももう一つあった。

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