カズキ、10年愛〜不良のあなたに恋をして〜前編

逃げ場

「テメ―何してんだ!!」


遠くから・・松岡とシュンさんの、怒鳴り込む声が突然聞こえた。



私の上で腰を振っていた男は、慌てた様子で逃げ出す。




その後を追い掛けてるようで、見知らぬ男達が数人、罵声を吐きながら駆け抜けていった。






「舞!しっかりしろ!
助けにくるの、遅れて
マジでごめんな。」






松岡は私を抱きしめながら涙声で何度も…



何度も…


何度も…




謝りつづけていた。







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