カズキ、10年愛〜不良のあなたに恋をして〜前編

聖なる夜

カズキSID

「ッタク!なんでさっさと言わないの!?
目が痛いなんておかしいじゃない!」



いつもはキーキー聞こえる、母さんの叫び声も今の俺には、心地よかった。

病院に入り、診察受けると、なんかしらねぇけど…



即答で



「手術が必要です」


無情にもそんな言葉が、聞こえた。



母さんは修学旅行に行かせてやりたいと、懇願をしていたが、医師としては認められないとの事だった。



母さんはぎゃぁ、ぎゃあ、泣いている。




確かに修学旅行行きたいとは思っていたけど、失明するよりいいんじゃねぇかと開き直りのほうが強かった。




青森は…いつか…


舞と二人で行ってみたい。





今頃どうしてんのかなぁ。

あいつ…。

泣いてないかな?






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