カズキ、10年愛〜不良のあなたに恋をして〜前編

旅立ち

ー・・・3月


「フミ!ユキ!おはよ~」


「「おはよ~」」

いつもと変わらない朝の風景…。

だけど今日、宮坂 舞は

3年間通った中学校を卒業します。

「あっ。カズキおはよう」

「うぃ~す」

もう、こうやって、みんなと会う事も無くなるとおもうと少し寂しいけどね。

「これから卒業式だね?
カズキのお母さんくる?」

「今日ぐらいは来てくれないと困るなぁ…」



フミは、隣の中学校と付き合ってる田村くんと同じ高校へ合格に。



「ねね!舞!カズキと一緒に写真撮ってあげるよ?」


「本当?じゃあ、次、平田とユキね!」


ユキは、道内でもトップクラスの高校へ進学に。



「ほら!もっと、カズキわらいなってば!
顔恐いよ?」


平田は、夜間の高校へ4年間通う道を選んだ。



「はい!次は、平田とユキね!もっと近寄って」



私はというと、ヤハリ先生に言われるままの高校へ。


「平田!これで私達3人写して!」

「おう!いいぞ!
並んで~」


カズキはと言うと、成績はソコソコだったから先生もランク低くても受かると太鼓判押していた高校に落ちてしまいました。




「あ!アユちゃんこれでみんな写してくれる?」

「いいよん!」




カズキは職業訓練校への道を余儀なくされちゃったみたい。

カズキ自身、素行の悪さの結果だから仕方がないと諦めてはいたけどね。



「はい!笑って笑って!
1+1は?」


「「「「に~~」」」」



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