「蒼唯、あたしはお腹の子を優先する」

「陽夕…。分かった」

「ごめんね…あお、い」

「…謝んなや。しょうがねえじゃん」

「うっうっ……」


人にはきっと、人生で大きな選択をしなければいけないときが来る。

あたしは高校2年のときにきた。

大学2年、あれから3年。

あたしは幸せな日々を送っている。

…蒼唯は?


これは、高校生の頃の話。