文明開化の音がする。その華やかな時代の裏では、人の憎悪を糧に人を狂わせる“奇病”が蔓延していた。この事態を重く受け止めたのは、新家族で一大貿易会社である九条院家の総裁・惟隆だった。惟隆は死の間際に一つの遺言状を残した。それは…

『狗狼衆の“柊”という者に、私の孫息子である九条院綴の護衛を依頼しろ』

これは、哀れで悲しい、恋の物語。

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主従関係  悲恋  身分違いの恋  明治  文明開化  華族  財閥  年の差  野いちご大賞