俺様社長に飼われてます。
Chapter8 むかしむかしの話をしよう。


気が付けば私はあの後寝てしまったらしい。朝日に瞼をノックされ、起きた時にはベッドはもぬけの殻。シワになったシーツには温もりさえも残っていなかった。恐らくだいぶ前に起きて家を出たんだろう。

もう一眠りしたいと落ちてくる瞼を擦って、重たい身体を引きずりながら水分を求めて寝室から出る。


「あ」


机の上にあるA4サイズくらいの茶封筒を見つけ、私は思わず声を出した。

時々高山さんが持ち歩いていたり社長室に持ち込んでいるのを見かける。大抵、締切の近い重要書類だったりすることが多い。


どうしたものかと考えながら封筒を手に取り、ちらりと中身を確認する。

書類の右上に赤で印字された日付は今日になっていた。


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