ぬくもり〔詩〕
ぬくもり
温室で育てられた花は寒さを恐れるの
太陽が恋しいのに薄い壁さえも超えられない
周りをうらやむばかりで自信を出せずにいるから
自分がどれほどキレイに咲き誇ってるかもわからないまま


どうか ぬくもり あたためないで
甘い香に守られてしまえば身動きできなくなるわ
今度は私がだれかを包んであげたいの




本当はいろいろなすがたを夢見ているの
吹き抜ける風をすべてで感じたいけれど
頼るものを失ったら自分を支えられなくなりそうで
後悔するふりをして一歩踏み出す勇気を躊躇っている


どうか ぬくもり つきはなして
淡い色も枯れてしまえば振り向いてくれないわ
花びら一つ一つに思いをたくしたいの
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