キミとまた違う未来で、この桜を見上げよう。

叫ぶ思い




"今のみーこのこと、なんて言うか知ってる?虚勢っていうんだよ"



唐木田さんにそう言われて一週間くらいが過ぎた。



彼女はあれからほぼ毎日のように私の家までついてきて夕飯を食べていくようになった。



どれだけ追い返そうとしてもそれが彼女に通用することはなかった。



昼も夜も元気な彼女と一緒だといつもより疲れが倍増してる気がする。



気がするじゃない、確実に倍増してる。



でもどんだけ追い返しても拒否してもいつものニコニコ笑顔でやって来る神経の図太さには最近軽く尊敬するようになった。



私なら絶対落ち込むし諦める。



そんな疲れる毎日から唯一開放されるのが休日という今日。



しつこいとはいえさすがに休日まではしつこくない。
私の休日は何度寝を繰り返してお昼に起きるのが日常になっている。



でも今日は早く目が覚めてしまったから休日には食べない朝食を食べてテレビをぼんやりと眺めていた。



そしたらいつの間にか太陽は真上まで昇っていた。


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