キミとまた違う未来で、この桜を見上げよう。

幼なじみ




七笑たちと知り合ったのは4月から季節は流れて6月になった。



「あー。暑いぃー!ムシムシするー!」


「だって梅雨だもの」


「そうそう。てかそう言われると余計に蒸し暑さ増すからやめてくれる」


「なんでみーこと乃々はこんなに冷静なの!?」



徐々に日差しが強くなり、屋上で昼食を食べるのがつらくなったため屋上へ続く階段で休憩中。



もともとうるさい七笑だけど、最近は梅雨になって蒸し暑いせいでうるさいのが倍増した。



私と乃々葉は冷静を装って返事をしてるけど、内心は七笑のうるさいのに苛立っている。



これも蒸し暑いのがいけない。



「あたし何か冷たい飲み物買ってくるよ」


「あ、あーちゃん!あなたは神様ですか!?」



今までうだって横になっていた七笑は一気に起き上がってうざいくらい輝かしい目線を亜沙美に送る。



「飲み物くらい自分で買いに行きなよ」


「まぁまぁ。乃々葉と美瑚の分も買ってくるよ何がいい?」


「……みっちゃんのオレンジ」


「乃々葉好きだもんね。美瑚は?何飲む?」


「え、私?んー……」


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