玄関のドアを勢いよく開けて、ベッドに身を投げ出した。

ベッドに身体が沈み込むと同時に、涙が頬を伝うのが分かる。


「大和田先生のばか…」

ふと、口から零れ落ちたのはさっきまで一緒に居た大和田先生の名前。

自分でも大和田先生の元カノのほのかさんの目の前でキスをするとは、思ってもみなかった。

大和田先生の困っている顔を見たくなくて、咄嗟にキスしてしまった。

キスをして痛いくらいに気付いてしまったことは、先生に私をほのかさんだと思ってされたキスとは全く異なっていたということ。

ほのかさんを想って、息をすることさえ忘れるほどの熱いキスを私に落とした大和田先生。

想いあっていた相手と別れ話をしているというのに、私はそのほのかさんに自分でも驚くほど嫉妬していたんだって、気づいてしまった。