そういえば、2週間前にも出勤最終日ということで勤務していた病棟のスタッフが送別会を開いてくれた。
その時だって、解放感から飲みすぎてしまって、タクシーから降りた後の記憶はほとんどないのだ。


そういえば、201号室の彼女が「また部屋間違えている」なんて言ってたな。


まさか、2週間前のあの日も何か…。


思わずそんな考えが頭に浮かんできたけれど、勢いよく考えを押し込むように頭を左右に振った。

そんなはずはない、だってあの日はきちんと自分のベッドまでたどり着いて翌日の昼過ぎまで寝ていたのだから。


まぁ、とにかく201号室の彼女には後で近所のケーキ屋からおいしいものでも買って謝罪に行こう。


俺はそんなことを思いながら、ソファーに身体を埋めるとそのまま深い眠りへと落ちていったのだった。