私はきっと、明日もあなたに逢いにいく
第二章 終わるもの。始まるもの。
手を洗ってブレザーをハンガーにかけてからリビングへと降りていくと母親は用意された食事の向かい側にすでに陣取っていた。

聞きたくない。

さっさと食事をすませて部屋に戻りたい。

だけど目の前に座っている母親は逃がさないとでも言うかのように私のことを見つめている。

「華はあの人のこと好き?」

あの人。

昔は違った。

私が中学に上がるまでは母親は父親をお父さんと呼んでいた。

それがいつの間にかあの人に変わった。
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