ホ・ン・トに?
ナツ…好かれるために
何もかもが初めてな私にとって、“付き合う”ってことは恥ずかしいことばかり。



君を“雅君”と呼ぶことも恥ずかしくて、呼ぶたびに顔が赤くなる。



そんな私を見て凛ちゃんは、いつも可愛いと言ってくれたね。



凛ちゃんに可愛いと言われるように、君にも可愛いと言って貰いたくて、私はある決断をした。



私に初めての彼氏ができてから、1ヶ月が経った頃。



「ねぇ、凛ちゃん」



「ん?」



「私を変えてもらえる?」



次の授業のため、廊下を歩いていた凛ちゃんの足が止まる。



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