子犬男子に懐かれました



「おい!壮介」


「なに…別にいるけど」


「ま、まぢかよ…いつの間に…皐って誰?教えろよ」



和が俺の肩に腕を回し、距離を縮める。


「ちけーよ、てかお前会った事あるんじゃない?帰り道でスーツ着て泣いてた女の子、あの子彼女」


「………げ、あの美人?」



ふん、絶句してやがる。


皐ちゃんは美人だ。

本当に綺麗。



「……大人……」


「おい和、固まんなよ」


「どうやって年上美人落としたんだよ、教えろ壮介!」


「うるせーうるせー、もうデートだから帰るわ!じゃーな」


「逃げんな!おい…っ!」



まぢでうるせー。

花と言い合いになると、動物園以上にうるさくなるくらい。




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