「う…、いたたた」

ぼやける視界の中で、うつ伏せていた体を起こす。

…意識を失ってたの?

次第に目の前がはっきりと見えるようになってきた。

背の高い鏡がいくつもある。

あとは、布がかけられた荷物がたくさん積み上げられている。

そこには、見覚えのあるものなど何一つなかった。

「ここ、どこ…?」

私の記憶では控室にいたはず。
衣装のドレスだって着たままだし。

でも、今いる場所は明らかに控室ではない。
広さも倍くらいある。

窓から入ってくる月明かりだけが、部屋の中を灯している。

ちょっと、不気味かも。

寝たと思って誰かが移動させたのかな?

それにしても、ここどこなんだろう。

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