冷血部長のとろ甘な愛情
番外編*嫉妬したから
晴生と付き合ってから三ヶ月が経過。この三ヶ月の間、一日も晴生の顔を見ない日がなかったと気付く。

社内恋愛は初めてだけど、毎日恋人の顔を見れるのは社内恋愛のメリットだと思う。

喧嘩しても顔を合わせなくてはならないし、気まずいときもあるという人もいるけど、今のところはそういう状況になったことがない。

幸せボケかもしれないけど、毎日晴生の顔が見れるのが本当に嬉しい。今も晴生が専務と立ち話をしている姿をチラチラと見ている。

専務もかっこいいけど、晴生の方が輝いて見える。

このことを先日友達に言ったら、『彼女バカ』と言われて、のろけるのもいい加減にしてとも言われた。

だって、いつ見ても何をしていてもかっこいいんだもの。

……と見とれていると、話を終えた専務がこっちに向かってきた。

いけない! 仕事、仕事!

パソコンの画面に慌てて、視線を移す。


「神原。展覧会の準備、順調みたいだな。期待してるから頑張って」

「はい。ありがとうございます」


立って、頭を下げる。
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