冷血部長のとろ甘な愛情
閑静な住宅街にある一軒家は私が五歳のときから暮らしている家だ。両親はリビングでドラマを見ていたが、二人とも首だけをこちらに向けた。
「お風呂入れるわよ」
「明日の朝、シャワー浴びるから今日は入らない。もう眠いから寝るね」
洗面所に行って、洗顔と歯みがきをして二階にある自分の部屋に入った。シャワーを浴びてきたから入らないなんてことはもちろん言わない。
30歳になる娘のことをそれほど干渉はしないけど、わざわざ恋人がいるようなニュアンスを匂わせなくてもいい。
実際恋人はいない。だけど、寝る男がいると知ったら二人はどんな顔をするだろう。
絶対に言えないなと苦笑しながら、パジャマに着替えてベッドに寝転んだ。
なんだか体がだるい。きっとあの男のせいで疲れたからだ。せっかく坂本くんに発散させてもらったというのに。
キスは愛情表現だからと坂本くんはしないのに、部長は軽々としてくる。考え方の違いだろうけど、軽い男は嫌いだ。
キスの感触を思い出すだけでムカつく。でも、触れただけのキスなのになんで思い出してしまうのだろう……唇に手を当てたまま、眠りについた。
「お風呂入れるわよ」
「明日の朝、シャワー浴びるから今日は入らない。もう眠いから寝るね」
洗面所に行って、洗顔と歯みがきをして二階にある自分の部屋に入った。シャワーを浴びてきたから入らないなんてことはもちろん言わない。
30歳になる娘のことをそれほど干渉はしないけど、わざわざ恋人がいるようなニュアンスを匂わせなくてもいい。
実際恋人はいない。だけど、寝る男がいると知ったら二人はどんな顔をするだろう。
絶対に言えないなと苦笑しながら、パジャマに着替えてベッドに寝転んだ。
なんだか体がだるい。きっとあの男のせいで疲れたからだ。せっかく坂本くんに発散させてもらったというのに。
キスは愛情表現だからと坂本くんはしないのに、部長は軽々としてくる。考え方の違いだろうけど、軽い男は嫌いだ。
キスの感触を思い出すだけでムカつく。でも、触れただけのキスなのになんで思い出してしまうのだろう……唇に手を当てたまま、眠りについた。