2週間の恋
出会い
もう10月かぁ。早いなぁと授業中窓の外を眺めていた。僕は高校2年のどこにでもいる普通の高校生。顔も性格も中の上とは周りから言われているが何しろ彼女ができたことがない。そんな平凡な日々が続いて卒業する。そう思っていた。
午前中の授業が終わり、バタバタと担任が見知らぬ?いや、どこかで会った違う高校の制服を着た女子を連れて、
この子が学校の秋休み中の2週間、臨時でこの学校で授業を受ける事になったからよろしく。と担任は言った。
その人は、一度学校の裏山の桜の木の下で空を眺めていた。はっきりと覚えている。
身長は僕と同じくらいだと思うから175センチかな?顔が小さく風になびくサラサラな髪。目鼻立ちがはっきりとしていてハーフ?なのだろうか?手足が長くその佇まいで僕は一瞬にして心を奪われた。
そんな彼女が今、僕の隣の席にいる。
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