後輩なんて本気になりません!


「田村彩乃
あんたの奥さんになる人は
あたしの友人の1人なの」


「はぁ???」


「はぁ?って言いたくなるでしょ?
あたしだって彩乃から聞いた時には
はぁ?って思ったもん
聞いてみて中村陽菜って知ってるか」


「それホントのこと言ってんのか?
どこかで調べて言いがかり付けてるのか?
オレが別れてすぐに
他の女と結婚するからって」


「言いがかり?そんなこと言う?
そんなに俊哉に言われるほど
あたしは嫌われてたの?
あたしが何した?
あたしは電話したくて
かけてるんじゃないよ?
ただ 彩乃に言うべきか
どうかと相談したかっただけなのに
どこまであたしを傷つけたらいいの?
もういい 好きにして!
ツイッターやインスタとか
削除した方がいいものはしといてよ!
後で揉めるの嫌だからね
それが言いたかっただけ」


あたしは最後は何を
行ったかわからないくらい
早口で言いたいこといって
勝手に電話を切った。


あたしはアカウントに鍵をつけてるから
彩乃が始めたって許可しないと
見れない。


俊哉も鍵をつけてたけど
一言言っておかないと
絶対フォローするだろうから
あたしとのことがバレちゃうと
あたしはこんなにドキドキしてるのに。


折り返し俊哉から電話がかかったが
あたしは無視をしたのだった。


するとまた掛かる
あたしは相手の名前を見ず
どうせ俊哉だと思って
「なに!!!まだ言い足りないの!!!」
と 怒って電話に出た。


「えっ?」


相手も驚いてる様子。


あれ?誰?
ディスプレイ見直すと龍馬だった。




< 27 / 87 >

この作品をシェア

pagetop