後輩なんて本気になりません!
認めた気持ち


あたしと龍馬の関係は
平行線のまま
いつもと変わらない毎日を
過ごしている。


平行線?ううん
あたしの気持ちが龍馬に傾いて
あたしというまっすぐのラインが
龍馬よりに近寄っている気がする。


彩乃たちの結婚式が一ヶ月後と
迫ってきた時のこと
仕事が終わって着替えていると
学生時代の友人由依から
「披露宴で歌でも歌って
何かサプライズをしよう!と
言うことになったから
今日 集まろう」と 連絡が来た。


「結婚式は行かれないから
ごめん あたしパスだわ」


「えっ?行かないの?
彩乃はみんな来る!って言ってたけど?」


彩乃はあたしが行かないことを
まだ言ってないみたいだ。


「仕事でどうしても無理なんだ」


仕事のせいにして断ると
「それなら仕方ないけど
1番仲が良かったんだから
お祝いDVDだけでもコメントして!」
と由依は言う。


しかも自撮りで
撮って携帯で送ってきて!と。。。


自撮り・・・自撮り・・・
あたし下手なんだよね。


恵に頼もうと思ったのに
恵は「友達と会うからごめん」と
先に帰ってしまった。


「陽菜先輩!およびですか?」


走って来たのは龍馬。


「えっ?呼んでないけど?」


「もー!またまたぁ〜
松坂先輩が陽菜先輩がオレを
探してるって!」


め・ぐ・み!!!
余計なことを!


「恵はかぁ!もぉー!」


「コメントする先輩を
オレが撮ればいいんですよね
準備いいですか?撮りますよ」


「あっ待って待って
一応髪型整えてぇ それからぁ
あっ!あたしの携帯で撮ってよ」


携帯を龍馬に渡して
身なりを整えた。











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