時空を飛び越えました~私の知ってる新撰組ではないようです~
「皆さんを待たせるな」
『あ、はい』
ギロリとにらまれ、頷く。
『あの、最後に聞いていいですか』
襖に手をかけ、背後に立つ山崎に一花は視線を向けた。
「なんでしょうか」
『……その服装は、忍者への憧れからですか??』
全身黒い衣装に、口元は黒い布で覆われている。まるで漫画の忍者のようだ。
ずっと触れずにいようとは思ったが、最後だからと思い切って聞いてみた。
「……」
山崎は、何もしゃべらず襖を開けると一花を部屋の中に押入れ、去っていった。
あれ、怒らせた??