バックハグは恋の始まり!?
彼の策略

柴崎くんのせいで休日なのに全く心が休まらなかった。

今まで彼がそんな素振りを見せたことがなかったから、まだ冗談なんじゃないかと信じらることが出来ない。

それに、会社でどんな顔をして会えばいいのかわからない・・・。

そもそもグイグイ攻めるっていうのは本気なのかな?

金曜の帰り道でも思ったけど、柴崎くんはどんな時も笑顔で穏やかな性格人だったはず・・・。

でも金曜日の彼は強引で、いつもとはちょっと違っていた。

今週から、柴崎くんは強引になっちゃうのかな?

そもそも強引なほうが柴崎くんの素顔だったりするのかな?

だったら、恋愛経験がほとんどない私にとっては勘弁してほしい。

考えれば考えるほど不安でいっぱいになってしまう。

通勤の間もそのことで頭がいっぱいになっていると、気づいたら会社の前に着いていた。


―――― ――――


私が席についた時には柴崎くんはまだ来てなかった。

安心して、思わず息を吐いてしまう。

椅子に腰を下ろしていると、「おはようございます!」とオフィスの入口の方から柴崎くんの元気な挨拶が聞こえてきた。

どういう顔をして挨拶をすればいいのか分からず、私が狼狽えてると私の耳元で「おはよう」と囁くような挨拶が聞こえてきた。

反射的に耳をおさえて、振り返ると普段より意地悪そうな瞳と目が合った。

柴崎くんが今までこんな至近距離で挨拶してきたことなかったのに!!

突然のことに驚きつつも「お・・・おはよう、柴崎くん」となんとか挨拶を返すことができた。

私の反応に満足したのか、彼はさっさと自分のデスクへと向かって行ってしまう。

柴崎くんの攻めるという意味はこういうことなのかな。

今まであんなに近くで挨拶されたことなかったし、私が彼に対して苦手オーラ出してたからかよっぽどの事がなければ、私のデスクまで来ることなんか無かった。

だって、彼のデスクは窓際にある私のデスクの所を通らずとも部屋の真ん中を歩けば辿り着くことが出来る。

これからはいちいち遠回りしてでも私のデスクまで来て、耳元で挨拶してくるの!?

心臓がドキドキしてしまうからやめて欲しい。

私は思わず自分のこれからの不運を嘆いてしまう。


きっと普通の女の子は柴崎くんから、耳元で挨拶されたりしたら、嬉しくて仕方ないんだと思う

そもそも柴崎くんから告白した時点ですぐにオッケーするんだろうなぁ。


でも、私には無理だ。

先週までずっと柴崎くんのことはもやしとまではいかないけど、アスパラガスみたいな男子だと思っていたのに・・・。

単なる同期の一人だと思っていて、彼を男性として恋愛対象として見たことなんてない。

だからこそ、告白されても急に恋愛対象としては見れない。


それが私の実際の本音・・・。

でも柴崎くんに対して感じるこのドキドキはなんだろう?

やっぱり彼のイケメンオーラに慣れてないせいなのかな。











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