見下し放たれるその言葉は聞き飽きた。
言いなりになるとか様じゃないから
進学校に似つかわしくない
この着崩した制服に金色の髪は
全部、せめてもの対抗心。
それから……
「もう!渡瀬くん!
その格好はやめなさいって言ってるでしょ!」
「うっせぇ」
お前に声をかけてもらうための
淡い期待を込めて。
*
金髪ヤンキー
×
保健室の先生
*
「俺が大人になるまで待ってて」
なぁ、一体
どうやったら大人になれる?
©︎Reo
野いちご10周年記念の限定小説です。
小説を読むためのパスワード取得方法は、
5月30日(火)に野いちご10周年ページにて
発表予定です。