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クラスにいる全員が登録を済ませたタイミングで、教室のドアが開いた。


入って来たのは3年生の先輩たちだ。


何度か見かけたことのある顔もある。


前方のドアから4人、後方のドアから4人の先輩たちが入って来る。


突然先輩の出現にクラス内はざわめいた。


「今から説明を始めるけれど、信憑性を持ってもらうためにお前たちの先輩を呼んだ。



説明の最中に教室から逃げたり、誰かにチクろうとしたやつは先輩たちによって取り押さえられるから、気をつけろよ」


立石先生の言葉に耳を疑立った。


説明の最中に逃げるって、どういう事?


嫌な予感が胸をかすめて冷や汗が背中を流れて行った。


先輩たちはみんな笑顔で、「大丈夫だから、安心して」と、優しく声をかけている。


けれど、そんなことで安心できるようなことではなかった。


明らかに様子がおかしい。
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