声が大きくて、明るくて、
イタズラが成功したときの笑顔が可愛くて
でもすごく律儀で
僕はいつの間にかそんなことを考えていた。
「私ねー、伝えたくなったの」
あ。瞬きした。
「…何を?」
あ。少し困った顔をした。
「それはさぁ、ほら、考えたらわかるじゃん?」
あ。今日は僕と、目を合わせてくれないのか。
「……ごめん。わからないや」
…あ。少し、傷ついた顔をした。
けど、それはすぐに戻って
『まだ30秒も考えてないじゃん!もう!』と
笑う彼女と一緒に笑った。
これが、好きなんだと確信した瞬間だった。
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野いちご10周年記念の小説です。
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5月30日(火)に野いちご10周年ページにて発表予定です。
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