イケメンエリート軍団?何ですかそれ⁇
He is ナニモノ??



「木の実、本当にごめんね… 
それより、大丈夫?
木の実さえよければ、狭い部屋だけどユウ君と三人で一緒に寝てもいいんだけど」



「大丈夫だよ。だから、気にしないで。
住むところが決まったら、すぐに連絡するね~」


木の実はスーツケースを押しながら、笑顔で美紀にそう言った。
だって、親友の美紀に初めての彼が出来たのは一か月前で、その彼が最近頻繁に泊まりに来るのを私が邪魔するわけにはいかない。

一週間前に、私は一人暮らしをしていたマンションを解約し、そして、会社も辞めた。
その理由は、一年前に別れた元カレの俊樹がひょっこり現れたのが始まりだった。
懐かしさのあまり、しばらく俊樹を泊めたのが大失敗だった。
俊樹はどうやら多額の借金を作っており、いかがわしい男達に追われていた。ある日、その男達が私の家に押しかけてきた時、俊樹はすでに私の前から姿を消していた。
それからは散々な毎日で、その男達は、私にお金を要求し出した。超怖がりで臆病者の私は、怖くて怖くて何度も警察に逃げ込んだ。


「そういう人間は必要以上に第三者は追っては来ないから、もし、できるのなら、引っ越しと転職をした方がいいと思いますよ」




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