哀しみの最果て
第5章
調査3日目


朝から宮部は溜め息が止まらずにいた。


宮部にとって父親は超えられない壁であって、越えなくてはならない壁である。


ここで父親の手を借りたら負けのような気がしてどうも気が進まないのだ。


それでも恩年70歳。


現在、父親は老人ホームで老後を楽しんでいる。

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