俺様室長は愛する人を閉じ込めたい~蜜愛同居~
「あー!副社長!」
女の子の声に、フロアの視線がその方向に向いた。
「珍しい!副社長がいるなんて!あっ、千堂室長も!」

「イヤー!目の保養……」
「今日はついてる!」
そんな声が聞こえてきた。

塔子は、その声を聞こえない振りをして、パソコンに向かっていた。

「塔子さん!最近、副社長と、千堂室長よく一緒にいますよね」

(なんか仲良しなのよね。あの二人)

塔子は心の中で呟いた。

「千堂室長、アメリカに行くって噂ホントなのかな。だから副社長といるんですかね?」
由美子は塔子を見た。

「え?アメリカ?」
塔子は言葉を無意識に発したが、その言葉の意味を理解すると、ドクンと胸の音が鳴り、一瞬で背筋が冷たくなった。
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