俺様室長は愛する人を閉じ込めたい~蜜愛同居~
「あ……晃……。お疲れ」

「顔色悪いぞ。お前」
そう言うと、晃は隣にゆっくり座った。

「うん、今週忙しくて……」
少し微笑みながら答えると、おもむろにビニール袋が置かれた。

「昼飯、食べてないだろ?まともに食べてるか?」

中を見ると、おにぎりに、ヨーグルト、ゼリータイプの栄養補助食品が入っていた。

「ありがとう。じゃあ、これ貰う」

塔子は、栄養補助食品を手にすると笑った。

「これ、全部お前のだから、ちゃんと食えよ。倒れるぞ」

「いいの?お金いくらだった?」
塔子は、持っていた小さいカバンから財布を出そうとした。

「いいよ。そんなの。俺が勝手にやったんだから」
そう言うと、晃は微笑んだ。

「あーありがとね。持つべきものは同期だね」
そう言って、ゼリーを食べると、カバンから鎮痛剤を取り出した。

「どっか具合悪いの?」
少し心配したような晃に、
「少し頭痛がするだけだから大丈夫。英文の見すぎかも」
答えると、パキッと薬を出し、コーヒーで流し込んだ。

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