絶対に怒られる童話
①手袋
冬の森のある場所で


一匹のいぬと、おじいさんが散歩をしていました。


「よっこらしょっと」


そう言うとおじいさんは近くにあった切り株に腰を下ろすと


これまで自分がはいていた靴下を脱ぎ


新しい靴下に取り換えました。


「それにしてもむれるのぅ」


そう言うと、おじいさんは立ち上がり


森の奥へと入って行きました。


一緒にいた犬は、


おじいさんが靴下を片方忘れているぞと思い、


近くに行き持っていこうと思ったのですが


しばらく饐えた顔をした後


何もせずに


おじいさんを追いかけて行ってしまいました。
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