空き教室の真ん中で
タイトル未編集

空き教室で...

「とっ、とと、もう、先生も私に押し付けないでよね」


私、『笹山 真子』は今とても大変な状況に陥ってます。

先生から任されたプリントが1歩でも歩けば落ちそうな状況にあるのです。


「う、うごー!だ、誰かいませんかぁー...」


なんて、言ってもいる筈がない。だってここ空き教室が多いからね!勿論生徒も先生も特別な事情がない限りわざわざ空き教室がある場所に近寄らない。

まぁ、私はその特別な事情――先生からプリントをこの空き教室地帯を跨いだ隣の棟にある物理教室に運んでくれと言われたのです――のおかげでこうなっているんです。


隣の棟へ行く道は他にもあるんですが、ちょっと好奇心でこっちの道は行ったことないなということで行ってみればこの通り。完全に自業自得ですね。

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