【完】触れたいのはキミの鼓動

キミには分からない side:未来

一目惚れって、こんな感じ、なんだ…。
そう、思ったんだ。

陽射しに抜けていくような明るめの長い髪は、小桜の白い肌にとても似合っていて、くりっとした大きな瞳に同学年とは思えないくらいの抜群なプロポーションに、瞬殺された。



本人は、そんな自分の容姿の事なんか全く気付いていないと言うか全く気にも掛けていないようで、さっぱりとしたその性格から男女問わずに人気が高い。
ちょっと天然で、ちょっと世話焼きなのを除けば、マジでパーフェクトなんじゃないかなって、そう思うんだけど。



「神谷ー」

「あ！石井ちゃんだ！なにー？」