【11/7改訂版】お願いダーリン! ~大好きな上司に片思い~

毎日のメッセージ



日付も変わろうとするころ、晃は仕事から帰って、簡単に夕食を済ませ、シャワーを浴びてリビングに戻った。
冷蔵庫から缶ビールを一本出して、プルトップに手を掛けると、プシュと小気味よい音がした。

そして一口飲むと、ソファーに腰を下ろして携帯を手にした。

晃は、自分でも気づかないうちに笑っていながらつぶやいていた。

「バカだな…。こいつ」

メッセージアプリに送られてきたメッセージ。
会社以外の用事でおくられてくることの無かったそのメッセージは、明らかに今までとは違っていた。

(これがお前が俺に関わるっていったことか?)

小松 22:54
【主任!今日もお疲れさまでした。私は今お風呂から出ました!先輩は入りましたか??明日も頑張ります!おやすみなさい】

小松 22:55
【あっ、勝手にかかわっているので既読スルーしてくださいね】

その2つのメッセージとともに、猫がOKと言っているスタンプが一緒に送られていた。

晃は、ビールを一口飲むと少し思案する。

【明日も頑張れよ。おやすみ】

それだけ返信すると、クスクス笑いながら携帯をテーブルに置いた。
テーブルに置くとすぐに、メッセージが来たことを告げる音がする。

小松 23:16
【おやすみなさい!!】

(返信早っ!)

今度はクマにLOVEと書いたスタンプが押されていた。
ハートがたくさん動くスタンプを見て、小さく息を吐いた。

「アホだなこいつ……」

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