ミラートリック~キミの優しすぎる愛に溺れる~
そして、あたしの肩を揺さぶる。


__バシッ__


「触らないで!」


反射的に、壱也のことを突き放す。


「ひかりがあの子だと言うなら、あんた達はあの子と会う資格なんてない。それに・・・あの子は、もうすぐ死ぬ」


あの子のひかりとしての人生は、もうすぐ終止符を打つ。

そして、あの子は生まれ変わるんだ。

そのために、あの子は彼を、彼らを捨てた。

きっと死にたくなるくらい、失いたくなかったものなのだらう。


「蓮見。知ってることがあるなら、教えてくれないか。それと、ひかりと蓮見の関係も」

「知って、どうするの?もう、あの子は居なくなるのに」


あたしは冷たい瞳で、晃一のことを突き放す。

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