【完】地味子ちゃんは世界No.1の総長様

星組と対面

鈴峰Side




「学校行かないの?」




蜜月に聞かれるけど無視




今日はなんかありそうで嫌なんだよ




「怖気づいてんの?あの銀狼が?」




「あ"?言うようになったな、黒狼さんよ」




銀狼の時のあたしになると




途端に震える蜜月




なんだよ。なんだよ、行けばいいんでしよ!




てか、もともと行く気満々だったから!




「…置いてくぞ」




「勝手な奴め」




「なんだって?(殺気)」




「なんでもございません」




よろしい、よろしい。




あたしはスタスタと歩いて車に乗り込んだ




学校に着くと空気が重いのを感じる




あ、そういえば奈胡が明日から学校に来れなくなるって言ってたっけ?




昨日はそれどころじゃなかったしなぁ




興味もないし、奈胡のことに。




さて、何を仕掛けてくるのかな?




ーガラッ




教室のドアを開けるとみんながあたしの方を向く。




ヒソヒソというイラつく声が聞こえる




「あ!来たんだ?来れないようになるって言われて怖気づいたと思ってたのに」




バカにしすぎだから、




蜜月も、奈胡も。




「まぁ、あとで分かる事だしね♪」




ルンルンでそう言う奈胡に違和感を感じる




それだけ自信がある何か…って、ことか。




楽しくなってきそうじゃん!




あたしが思わずニコッと笑うと奈胡は焦っていたみたいだけど気づかない




「早く席につけや!」




担任の倉木 那伊遠(くらき ないと)




小さい頃から知ってる幼なじみ的な存在




まぁ、あたしには頭が上がらないって言ってるんだけどねなぜか




「ふんっ、今に分かるんだから」




奈胡は鼻息荒く席に戻っていった




「あぁ、転校生来たからよろしくなー」




紹介雑すぎ!




この時期に転校生ね…




奈胡が言ってたのはコイツの事かな?




だいたい想像つく、




どうせ幹部の人間でしょ?




「おい!入って来い」




那伊遠に言われて教室に入ってきたのは




不機嫌な態度丸出しな男




見覚えない顔だな…




「自己紹介しろや」




ド金髪の男はチッと舌打ちしてから




みんなの方に向き直る




「星組、総長。星宮 律都」




ほしみや、りつと?




聞いたこともないわ笑




「ココのクラスに居るって言う、地味子潰しに来たんで殺されたくない奴は手出すなよ」




いやいや、誰だよ地味子って!




って、あたしか!笑




てか、潰される筋合いないんですけど?




奈胡ごときのために総長がわざわざ?




随分弱い組だな、のわりにめっちゃ威張るし




なんなんだよ、お前等は…




本当にあたしを楽しませてくれるじゃん♪











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