[実話]16歳〜私の生きた道〜
誰の娘?
父親の死から一夜明けた。
会場には、遠縁の親戚たちも集まってきた。
親族の席に座っていた私に、見知らぬ初老の女性が声をかけてきた。
「あなた誰の娘?」 
「…?」
すかさず姉が入って来て、私は別の場所へと逃げた…。
イライラと不快さが身体の中をめぐる。

誰の娘かなんて分からない
誰が親なのか分からない
分からない…
分からないよ…

葬儀が進む。
私は、ひとり部屋に待つ。
焼香だけ済ませると、また部屋に戻った。
< 105 / 150 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop