[実話]16歳〜私の生きた道〜
宣告
夏のうだるような暑さ。
外を歩くだけでチリチリて肌を焼く日差し。
ぐらぐらとめまいがするのは夏の暑さのせいだと、そう思っていた…。
学校に行く途中でひどいめまいと動悸に襲われ、照り返すアスファルトの上に私は倒れた。

目が覚めると病院で点滴を受けていた。
まわりに人はいない。
消毒液の嫌な臭いがする。
日射病にでもなったかな…。
身体を起こすと同時に病室に看護師が入ってきた。
「気分はどうですか?」
「少しぐらぐらします」
「そうですか、熱を計ってもらっていいですか? それと採血と血圧を測りますね」
「はい」
てきぱきと動く看護師を横目に時計に目をやると、5時14分を指していた。
今日は学校にいけないな。
そう思って深くため息を吐く。
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