[実話]16歳〜私の生きた道〜
いじめ
小学生になると、楽しいことと一緒に嫌なこともあった。
学校に来た時にあった靴が、帰りにはない。
呼び出されては殴られる。
教科書を捨てられる。
机を校庭に出される。
我慢しよう、我慢しよう、とずっと耐えてきた。
なのに、ある日突然我慢の糸が切れてしまった。
いじめの矛先が友だちへと向けられたから。
その子は、私が何をされても傍にいてくれた。
「大丈夫だよ」
泣くと優しく笑ってくれて、そのたびに私の心が楽になっていった。
そんな中で、いじめの矛先が彼女に向けられたのは許せなかった。
ただ許せなかった。
怯えながら私を止めた彼女。
気がついたら、目の前に血だらけになっていじめたやつが倒れていた。
手には椅子があって、それで殴ってしまったようだ。
駆けつけた先生がすぐに救急車を呼んで、私は腕をひかれ別の教室へと連れて行かれた。
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