「強がってんだよ…気づけバカっ。」
・:*+なおさら私にピッタリで・:*+.

ー 放課後 ー。




〜 湊side 〜


はぁ〜、疲れたぁー。

やっぱり、休み明けの学校ときたら
だるくて仕方ない。


「ねぇねぇ、湊〜、一緒にかえろっ!!」

「えっ、なに!
湊は今からあたし達とカラオケなの!」

「なにそれっ!湊はあたし達と帰るの!!」



1年から変わらず俺を取り巻く女の子達の顔ぶれはいつも通り

それよりもやめて欲しい。

誰とも約束してないし、
勝手に言い合いをされては困る。




それに今日は‥


「あぁー、ごめん,!!
今日はこれから委員会あるし、
ちょっと無理かな。」


そう。
今日の総合の時間に決められた委員会で、
体育委員になったわけで、、

体育委員会だけ放課後に呼び出しをくらった。


普段の俺なら、
絶対めんどくさいって思ってた。



けど、

今の俺は喜んでる。



だって、俺の隣の席のあの子も
同じ委員会だから



綾瀬さんは総合の時間の最後に
女子に頼まれて残り物の体育委員を押し付けられてた。



「あっ。うん!大丈夫だよ」


そう言って無理に笑う綾瀬さんを見てたら

どうしてもっ、どうしても、


いてもたってもいられなくて



「あっ、俺、体育委員やるわ。」


なんて、言ってた。


こんなめんどーな役
自分からひきうけるとか、

自分でも、驚いた。




けど、なんか、


少しでも綾瀬さんのこと
助けてあげられるんじゃないかなって


そう思ったから。




あと、、




ちょっとでも綾瀬さんのこと知れるかなって
思ったから。





あぁ、もぉー




俺、相当気になってるな、


綾瀬さんのこと。

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